9月10日、ハイリマレリの陸海峰CEOはルノーのストリエセルグローバル購買部VP（Mrs. Striesel）を訪問し、ルノー側と友好的かつ深い意見交換を行った。

（左から二番目がルノーのストリエセルグローバル購買部VP、右から二番目がハイリマレリの陸海峰CEO、右端がハイリマレリのサイモン・ドブソンEUリージョンリーダー）

    陸CEOは会議の冒頭で、過去の困難な時期にルノーからの貴重な支援に対し、心から感謝の意を表明した。彼は、ハイリマレリとルノーの協力は単なる二社の連携にとどまらず、世界自動車産業における重要な戦略的協調であると指摘した。また、ハイリマレリはそのグローバルな展開と中国市場での豊富な経験を活かし、ルノーの発展に力強い支援を提供し、共に世界自動車市場の挑戦に立ち向かう用意があると強調した。

    ストリエセルVPは、会議において、BYDに代表される中国系OEMがルノーの将来の競争において重要なベンチマークになると明言した。彼女は、短い開発サイクルから技術仕様、コストと品質管理に至るまで、ルノーはハイリマレリのような豊富な経験を持つサプライヤーから全方位的な支援が必要であると述べた。これに対し、陸CEOは積極的に応じ、両社がワークショップを共同開催し、最適な協力モデルと技術仕様を深く探り、共同の戦略目標を実現するよう提案した。この提案はルノー側からも積極的に受け入れられ、双方は深い交流と協力を通じて、世界自動車市場における競争力をさらに高められると認識した。

    さらに、双方は日産アライアンスの解体後の市場状況についても深く議論を繰り広げた。ルノー側は、引き続きルノー事業を基盤とした市場地位を強化し、ハイリマレリなどの戦略的パートナーとの緊密な協力を通じて、より強固な戦略的アライアンスを構築する方針を表明した。この戦略的調整は、ルノーのヨーロッパ市場における事業の健全な成長を確保すると同時に、グローバル市場シェアの拡大を図ることを目的としている。

    今回の会見は、ルノーとハイリマレリの協力関係をさらに深めるほか、双方の今後の世界自動車市場における発展の方向性を示すものともなった。双方は、引き続き密接なコミュニケーションを維持し、市場の挑戦に共に立ち向かい、自動車産業の技術革新と持続可能な発展を推進していく意を表した。